『介護医療院にしばるの楽しき日々』

はいさ～い！先日の津波警報には驚きましたね～！職員のスマホが一斉にアラート鳴るので、てっきりテスト送信か、北朝鮮がミサイル飛ばしたのか程度に考えていたのですが、まさかの津波警報。場所的ににしばるは低地ではないので大丈夫でしたが、海沿いの介護施設は大変だったそうですが、日頃から垂直避難の訓練をしていたとの事。災害への備えは必要ですね。

今日の記事は掲載するかどうかを、かなり迷いました。ですが、読んで下さった皆さんにも共感する部分があるかと思い、掲載する事にしました。

ある男性利用者のSさんですが、状態が悪く、在宅介護も難しくて看取りも視野に入れての紹介との事で入所されました。
当院に入所されても殆ど食事が取れず、看取りケアとして関わっていましたが、入所して間もない事もあり、職員もこのSさんが穏やかに過ごせるにはどうしたらいいだろうか、色々と考えていました。

するとご家族からの話で「実は自宅でずっと犬を飼っていて、とても可愛がっていた。寝る時も一緒だったし、会えなくて寂しい思いをしていると思うので、会わせてあげたい」というエピソードを耳にしたんです。
通常、病院や施設はペットの出入りは厳禁です。なので普通に考えれば「それは無理なので写真や動画をみせましょう」となるのですが、写真や動画で伝わるのか。そもそも開眼する時間も殆どなくなっていたのに。

そこで、Sさんとワンちゃんを会わせる事にしました。ベッドを窓ギリギリまで寄せ、ワンちゃんを窓から見せたんです。
そうしたら、Sさんの表情にも変化が。本当なら怒られるかもしれませんが、その後ワンちゃんをSさんの横に座らせてみました。その時の写真がこちらです。


素敵じゃないですか～。Sさんとワンちゃんの穏やかな顔を見ると、単にペットと飼い主としてではなく、家族としての絆を感じずにはいられませんでした。その場にいた職員全員が感動していましたね。

にしばるには利用者さんがこれからやりたい事を応援しようと、『夢叶えたい実行委員』という委員会があります。施設に入所したから何も出来ないではなく、どうしたら叶えられるかを一緒に考えて行こうと活動しています。色んなアイデアがあると思いますので、良いアイデアがあれば教えて下さいね(笑)